Iスキルアップするための勉強方法

IT業界で働くエンジニアが、スキルアップする方法はさまざまあります。まず代表格としてあげられるのは、勉強会やセミナーに参加することです。セミナーは講師が話をするスタイルのものやパネルディスカッション形式のものなどがあります。いずれにしても、実績のある専門家から、自分の知らなかったノウハウについて聞くことが叶います。また、参加者との交流から、スキルアップのヒントを得ることもできるでしょう。勉強会には、ワークショップ形式のものがあります。実際にプログラミングを行い、自分で解決できない時には、その場で講師に尋ねることができるので生産性はとても高いといえます。

1日でソフトウェアを作って発表するハッカソンをはじめ、コンテスト、スプリントといった形式がある開発イベントもあります。ワークショップ形式のものは初心者向けのものが多いですが、開発イベントには経験豊富なエンジニアが集まってくるので、刺激を受けることができるでしょう。

スキルアップするために、書籍を購入して学ぶという方法もあります。書籍は、丁寧に詳しく説明しているので、専門的な知識をしっかりと身につけることが可能です。通勤時間なども活用して勉強ができるというのも大きなメリットといえます。

その他には、副業をしてスキルを磨くという方法もあります。通常している仕事よりも、レベルの高い案件にチャレンジすることで、スキルアップを目指スことが可能です。また、資格を取るのも良い方法でしょう。IT業界では、資格は必須条件ではありませんが、資格取得の勉強を通して、新たな知識やスキルを身につけることができます。転職の際には、自分の能力を客観的に示せるというのも魅力です。

魅力度の高いシステムエンジニア

システムエンジニアのやりがいはなんでしょうか。ほとんどのシステムエンジニアは、モノづくりに携われる点を挙げるでしょう。システムエンジニアは、システム設計や開発が主な仕事で、自分が作ったものがいろいろなところで活用されているとやりがいを感じます。場合によっては、大規模なシステム構築に携われるチャンスもあるかもしれません。大規模なシステム開発は大変ですが、その反面やりがいを持って取り組めるはずです。

またシステムエンジニアの場合、システムを構築するとクライアントから直接感謝の気持ちを受け取れるのもやりがいといえます。「ありがとうございます」「仕事がしやすくなりました」「作業効率性がアップしました」このような感謝の気持ちを伝えられれば、どんなに苦労しても報われた感じがして満足感が得られます。直接感謝の気持ちを伝えられる仕事は意外と少ないです。

システムエンジニアになることで、いろいろなスキルを獲得できるのも魅力の一つです。プログラムやサーバー、データベースなどのいろいろなツールと扱うので、実務経験を積めば積むほど専門的なスキルを獲得できるので自分の成長を実感できるでしょう。また顧客と直接やり取りする場面も多々あります。このためビジネスマナーやビジネスメールの書き方など、汎用性の高いスキルも獲得できるでしょう。

さらに年収の高いところもシステムエンジニアの魅力の一つです。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると令和3年度のデータで、システムエンジニアは平均年収530.7万円でした。これは全職種の平均の489.3万円よりも高いといえます。

信頼されるエンジニアがするべき努力

システムエンジニアがクライアントからの信頼を得るには、クライアントの考えを第一にして、クライアントが満足できるシステムを構築するよう努力することが必要です。

そのためには、そのためには相手の話をよく聞いて、相手に立場に立って考えなければなりません。クライアントが何を求めていてシステムをどのように使いたいと思っているのかよく考えて寄り添いながら開発を進めていくことで、ようやく信頼を得ることができます。

信頼を得るには、提案力も必要です。クライアントが気づいていない課題を発見して、課題解決のために何ができるか適切な提案をしてみてください。相手のことを親身になって考えていることが伝わり、一層、信頼関係を強くすることができるでしょう。信頼されるシステムエンジニアになるには、約束を守ることも大切です。納期を守らなかったり、要望があって「可能です」と言ったものの、実装できなかったということがあると、クライアントからの信頼を失ってしまいます。

また、予算や技術、人材の面を考えて実現は難しいと思うなら、事情を説明して断ることも必要です。できることとできないことをはっきり話しましょう。トラブルに対して迅速に対応することで、信頼を得ることができます。突発的なことが生じると責任が重く業務の量も多いシステムエンジニアとしては面倒なことですが、こんな時こそ信頼を得るチャンスだと考えて迅速に対応しましょう。対応が遅いと、せっかく築いた信頼関係が崩れてしまうかもしれません。

表現力を身に着ける必要性

システムエンジニアはただ単にプログラミングができれば務まる仕事ではありません。そのほかにもいろいろなスキルや能力が求められます。そんな中でも、表現力は必須といわれるほど重要なものです。

システムエンジニアは要件定義書や設計書、プログラムなど様々な成果物を作成する必要があります。しかしただ作ればいいという話ではありません。プロジェクトリーダーだったり顧客だったりに見せて承認を得なければ先に進みません。つまり相手を納得させられるような表現力が求められるのです。

表現力を上げるために必要なことは、ずばり文章力の向上です。ここで重要なのは、自分の作成した内容を相手に理解させる工夫しましょう。ITで働く人は自分たちが日常使っている専門用語をつい顧客相手にも使ってしまいがちです。しかしITに精通していないと、専門用語を並べられてもちんぷんかんぷんでしょう。そこでIT知識をほとんど持っていない人でも理解できるような、わかりやすい文章で作成するように心がけることが大切です。

また簡潔な文章に仕上げることも、相手に理解してもらうために必要な項目です。簡潔にまとまっている文章とだらだら長文の文章、明らかに前者の方が読みやすいですし内容も頭に入ってきやすいでしょう。もし今まで説明するときにだらだら長く文章を書いていたのであれば、要点をまとめて短く文章を切り上げるように心がけましょう。ただし文章は短くが理想ですが、そこに執着するあまり必要な情報を省略しないようにも注意してください。